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ちぐらー舎

ゲームシナリオライター、稲庭ちぐらの活動履歴など

アイドル育成ゲームシナリオサンプル

本文800文字。
台詞のみ、地の文なしのシナリオです。
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■タイトル:クリスマスソングを歌って

■ジャンル:アイドル育成ゲーム
(プレイヤーはプロデューサーとしてアイドルを育成する)

■人物
主人公(デフォルトネーム、年齢設定なし) プロデューサー
ジャニス(16) 駆け出しのアイドル

■ジャニスのキャラクター設定
ハードロックシンガーとして活躍したいという希望を持ちつつ、アイドル活動をしている。
女子らしい可愛らしい恰好などは苦手。

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■本文

○クリスマスイルミネーション(夜)

主人公「この時期は街中がクリスマス一色だな。みんな幸せそうじゃないか」
ジャニス「……そうだな。プロデューサーの言う通りだ」
ジャニス「だけどよ……だったらあたしがここで歌う理由なんてないんじゃないか?」
ジャニス「しかも……こんないかにもなミニスカサンタ衣装なんかで……」
ジャニス「せめてもう少しハードロックテイストな衣装にしてくれれば……」
主人公「いや、それじゃダメなんだ」
主人公「周り中が幸せに見えるからこそ深まる孤独。そういう影を背負った人間もいる」
主人公「そんな人々に幸せを運ぶのが今日のお前の仕事なんだからな」
ジャニス「プロデューサーが何を言っているかよくわからない……」
ジャニス「いや、決して今日の衣装が恥ずかしいから言ってるんじゃないぞ?」
主人公「そうか。じゃあ聞くぞ。お前の幸せは何だ?」
ジャニス「あたしは……そうだな。ギターがうまく弾けた時とか声がちゃんと伸びた時とか」
ジャニス「それで会場が一体になった時なんかはたまらない。そういうのが幸せかな」
主人公「今、ジャニスはみんなが一体になった時が幸せ、と言ったな」
ジャニス「……うん」
主人公「じゃあ今この場所で望まれているのはどんな曲だと思う?」
ジャニス「望まれてる?」
主人公「この場所でジャニスを知らない人を振り向かせることができるのはどんな曲だと思う?」
ジャニス「クリスマスソングとか……」
ジャニス「! だからこの衣装だって、そう言いたいんだろ!」
ジャニス「あーもう、わかったよ! バッチリ決めてやるよ!」
ジャニス「だけど! みんながあたしを知ってからはあたしらしい曲じゃないと満足しないと思うぜ?」
主人公「そんなの当たり前だろう。お前はそれだけの魅力があるんだから」
ジャニス「!!! なっ?」
主人公「そうじゃなきゃ俺はおまえのプロデューサーをするはずがない。そうだろ?」
ジャニス「……」
ジャニス「……っと、その……」
ジャニス「……サンキュー、な」